《MUMEI》

『えっ……』



琉「あっ、貴方が良いと言うならですよ」




『いいの…?』




琉「もちろんです」




そうまた太陽みたいな笑顔で笑った。



琉「それにしても、名前がないと不便ですから………そうですね……」




櫻井神父は少し悩んでから



琉「じゃあ、『神白 輝太(カミシロ キィタ)』はどうでしょう?」




『輝…太……。うん…。良い名前だね』




こうして僕に名前が出来た。



琉「なら良かった。…あっ、隣に居るこの子は黒神 祐騎(クロカミ ユウキ)。ちょっと口が乱暴ですが悪い子ではありません」




祐「うるせぇな。別にいいだろ」




祐騎は飴をかじりながら言った。




琉「とにかく…よろしくお願いしますね」




輝「…よろしく」




こんなやりとりがあったのは今から7年前の話だった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫