《MUMEI》
7年後
輝「祐騎ー。ちょっと待ってよ〜」



祐「うっせーなぁ。早く来いよ」



俺は17歳になった。



実際の年齢は分からないが祐騎が17だし、俺も祐騎も見た目が変わらないから俺も17って事にしていた。



輝「ふぅ…やっと追い付いた」



祐「本当昔っからお前は歩くの遅いんだから」




俺等は今、学校に向かってる。



孤児の俺等だったが、櫻井神父の知り合いが経営してる私立高校の特待生として入学出来た。



祐騎は頭も、運動神経もかなり良いからそこらへんは納得だった。




俺は祐騎に勉強を教えて貰っていたので学習面は常識くらいはマスターしていた。




…流石に祐騎と同じ『S』クラスではなく『A』クラスだが。




輝「仕方がないじゃん。てかさ…いくらなんでも制服くらいはちゃんと着なよ」



俺は祐騎を見た。



祐騎はだらしなくネクタイを緩めて、ブラウスも乱れていた。



しかも、学校では禁止のカーディガンを着ている。



祐「いいだろ。別に。さみーんだから」



そう悪態をつきながら言った。

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