《MUMEI》
会いたい。
それから、幾日がすぎた。何故か、あの日からタクミは、真面目に仕事さがし、一生懸命にその日、その日を生きた。
やりたい事は、まだみつからないが。
疲れ、一人家に帰ると、何故か、いつも里菜の顔が浮かぶ。
また、会いたい。
しかし、・・。
里菜も、あれから、毎日タクミの事を思い出してしまう。
また、会いたい。
しかし、・・・。
里菜には、どうする事もできない。
いつものように、店にいるある日、里菜に指名が、かかった。
その指名客の待つ部屋ヘ向かい、扉を開けた。
そこには、タクミがあの時のように、ベッドに座っていた。
《会いたかった!》
里菜は、心の中で、つぶやいた。
二人は、心が踊っているのを感じた。
タクミは、少し照れながら「久しぶり。」と、声をかけた。
里菜も「うん。」と、だけ言い、タクミの横に座った。
二人は、また心地よさに、包まれた。
心がやすらぎ、凍っていたものが溶けだすかのように、タクミは、またゆっくりと話し始めた。
里菜は、タクミをもっと知りたかった。
しかし、ただ聞いてるだけではなく、何故か、自分の事も、里菜は、ゆっくり話し始めた。
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