《MUMEI》 何時間経ったのかな 人の気配がした 姉さんは、まだ、震えていた 一言も、話さないままだ ガチャ 外から、鍵を開ける音がした 近藤 「おっ、生きてたか」 「ほら、腹へったろ、」 何かを差し出した、近藤 近藤 「食えよ…」 コンビニのおにぎりだった 近藤 「俺が、助けてやっか らよ」 「また、姉貴、借りるぜ」 「たまんねーよ、」 「こいつの肌…」 姉さんに触った近藤の目に、指をぶっ刺したんだ 近藤 「ぎゃぁ!」 近くにあった、何かの棒を取り、近藤の頭を殴った! 鈍い音がした 近藤は、床に倒れ込んだ …… 寒さかな、 身体が震えてた 深呼吸をしてから 近藤の足を、力いっぱい 棒で叩いた 近藤の悲鳴が聞こえた 隆司 「はぁ、はぁ、はぁ」 近藤 「や、止めろ、目が痛 てーんだ、見えねーんだ よ」 隆司 「ダァーー!」 叫びながら、もう一発、近藤の足に棒を振り卸したんだ! バキッ! 響き渡るような、音がした 隆司 「…死ね…」 ようやく出た、言葉だった 寒さかな、怒りかな 言葉すら、まともに、出なかった 近藤 「こ、殺し、たら、… 務所行きだぜ!…や、や れるのかよ、…お、お前に …」 脅えたような声を出した近藤 隆司 「……未成年…」 それだけ、言うのが精一杯で 棒を振りかざした …狙いは、頭だ… 近藤 「や、止めろ、悪かっ たよ、止め…」 …殺す、つもりだった… 「……ろう…」 姉さんの声だ アリサ 「…帰ろう…」 姉さんを見た …帰ろうって、言ってるんだ… 隆司 「帰ろう…姉さん」 姉さんの方を向いて、そう言った後、 棒を捨てた 近藤の方を向き 近藤の股間を、思いっ切り蹴った 近藤 「ぎゃぁ!」 のたうちまわりながら、失禁した、近藤 隆司 「行こう…」 姉さんの、手を取って、歩き出した 姉さん 脚が覚束ない 姉さんの肩を支えながら、階段を降りたんだ ……… 前へ |次へ |
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