《MUMEI》
入学式後5
「何でいねーんだよ」


俺はともかく


ノーマルの虎之介先輩や


あの、変態にまで相手いるのに!


「あー、高橋。そこも含めて先生が話をするから、とりあえず座ってくれ。

お前、神澤の隣だから」

「へ?」


声のする方を見ると


苦笑している、担任がいた


ヤッベー!


「す、すみません!」

「嫌ねー、これだから庶民は」


ガタン!!


「…」

「おい!? 神澤?」


お前、殺気半端ねーぞ!


クラスの連中(担任も)怯えてんじゃねーか!


「やめろ、神澤」

「…ん」


よし


て、あれ?


皆、俺にも怯えてねーか?


「誠、一瞬、俺より怖かった」

「…」


しまったー!


ついジョーカーモード発動しちまった!


あぁ、相楽がプルプル震えてる!


鳳凰寺は目を反らすし!


聖は、何か『珍しい生き物見つけた』みてーな顔してニヤニヤしてるし!


皐月も怯えて…


…る?





「皐月!?」

「ご、ごめんなさいぃ!」


いやいや何故謝る!


つーかいつの間に、教室に?

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