《MUMEI》

市立ベンチ。



「赤高は市内リーグの覇者だ。


とはいえウチは赤高の情報はほとんどない。


昨日の試合くらいだ。


大下。」



「ん?」



「昨日の試合から赤高の戦力をどう思う?」



「…機動力は向こうが上。
セットは昨日の感じだとまだ何とも言えないすね。」



「ふむ…後藤。お前は?」



「そうですね…
私はキーパーが気になりました。」



「…まぁ、昨日の調子じゃわかったのはそんなもんだろう。」



「…」



「序盤は情報を集めて来よう。


10分でいいな?


前半のタイムアウトはそこで取るぞ。」



「おっすッ!!!!!!!」



























赤高ベンチ。



「…そろそろだね。」



「うっす。」



「スタメンはいつも通りでいいね。沖?」



「はい?」



「しくったらすぐ千秋と交代だからね。」



「またすぐそうやってッ!!」





「ビーッ!!」





「…時間だね。」



円陣を組む赤高。













「しゃあ行くぞぃッ!!」



「おぅッ!!!!!!!」














三回戦第3試合。


赤城北高校対市立工業高校。


両チームの選手がコート中央に集まる。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫