《MUMEI》 隆司 「…疲れたぁ…」 アリサ 「うん…休みなさい 、もう、大丈夫だから」 隆司 「…うん、でも…」 アリサ 「熱もあるんだから 、大人しく、寝てなさい」 隆司 「…うん…」 …… 姉さんに、話した後 警察に言ったんだ 地域安全課の、婦警さんが、担当してくれた 姉さんに対する配慮からかな その後で病院に言ったんだ 顔の傷は、浅いけど、 暫く、痕が残るだろうって… 若いから、何年か経てば、目立たなくなるだろうと、言われた 綺麗に治るようにと メスで、更に切られて、 接着剤みたいな物を塗られて、 傷口に、柔らかいプラスチックみたいな物を張り付けられたんだ 顔の、肉が突っ張る感じがした ……… ベットに入って 目を閉じてた 姉さんと、普通に会話した事が、 妙に安心できて いつの間にか、熟睡してしまった 痛み止めの薬のおかげかな ……… 翌朝、姉さんに、起こされたんだ アリサ 「隆司、起きて」 隆司 「…姉さん…」 アリサ 「熱、計るわよ」 体温計を脇に挟まされた アリサ 「何か、食べれる? 薬、飲まなくちゃいけな いでしょ」 隆司 「…うん…」 アリサ 「まだ、熱ありそう ね…」 姉さんの顔が近い 姉さん…痩せたなぁ… 顔が、やせ細って見えた アリサ 「7度2分かぁ」 体温計を見て、姉さんが言った アリサ 「寝てなさい」 「何か消化によいもの、作 るわね」 隆司 「大丈夫、それより、 俺、風呂入りたいんだ」 アリサ 「…俺……」 「…隆司が、俺、なんて… 言うの、珍しいわね」 隆司 「…頭、かゆくってさ …」 アリサ 「ダメよ、熱、上が るわよ」 隆司 「大丈夫だよ…」 アリサ 「ダメよ…寝てなさ い」 …… 姉さんが作ってくれた うどんをベットで食べた 姉さん…それを見てる… 何か…変に、緊張する… アリサ 「食べれたね」 「じゃぁ、薬飲んで」 隆司 「…うん…」 薬を飲んだ後で、姉さんが言った アリサ 「…ありがとね…」 「隆司…」 「私が、何もしなかったか ら…」 「隆司に、辛い思い、させ ちゃって…」 隆司 「…そんな事、ないよ …」 「あの時…俺が、カードを 折ったりしなかったら…」 「…姉さんを…」 アリサ 「私が悪いの…」 「あんな、バカ男に、お金 貸して…」 「隆司のせいじゃないわ」 「私が、悪いのよ…」 隆司 「……」 アリサ 「解決、させなくっ ちゃね」 隆司 「…うん…」 アリサ 「引っ越しも、考え なくっちゃ」 隆司 「…」 アリサ 「少し、寝なさい」 姉さんが立ち上がった 隆司 「…うん…」 …… 姉さんが、元気になったのは、良いことだけど… …これから…どうしたら良いんだろう?… …… 前へ |次へ |
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