《MUMEI》

先輩がボールを獲得し、
俺と一緒に一気に相手陣へ突き進む。


相手チームは何度か先輩に仕掛けてくるが、
全てかわされていた。


凄い。


「まるで別人みたいや……。」


思わずそう呟いてしまう程、
先輩の動きは豹変していた。


だがあと数十メートルのところで、
突然鈍くなる。


……………………………………奴等のお出ましだ!!

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