《MUMEI》

寒気に震えてると

アリサ姉さんが来た

アリサ 「…大丈夫?」
「…まだ、熱、あるわね」
アリサ姉さんの、冷たい手が、オデコに

隆司 「…姉さん、まだ、寝 てなかったの?」

アリサ 「うん…隆司が心配 で…」

時計を見たら、午前2時だった

隆司 「ありがと、大丈夫だ から、」
「姉さんも、寝なくっちゃ 、」

アリサ 「うん…」

隆司 「少し、寒気するけど 、大丈夫だよ」

アリサ 「…」

隆司 「…どうしたの?」

アリサ 「…なんで、私を避 けるの?」

隆司 「避けてないよ」

アリサ 「夕食だって、一人 で部屋で食べたじゃない」
隆司 「風邪、うつしたら… …」

アリサ 「…おっきく、なっ てた事なら、気にしてな いよ、私は…」

隆司 「うっ…」

ストレートな、言い方だなぁ…

隆司 「…俺が、気にしちゃ うの…」

布団を被った

アリサ 「…隆司しか、頼れ る人、居ないんだから…」
「避けないでよ…」

力の無い、声だった

隆司 「うん…」

アリサ 「……寒いの?」

隆司 「少しね…大丈夫」
「姉さん、休んで」

アリサ 「何かあったら起こ してね」

隆司 「うん」

姉さんが、部屋から出ていった

……やっぱ…

バレてたんだ……

気まずいなぁ…

………

………

なんか、気持ちいいなぁ…
暖かいやぁ…

…夢を見てたのかな?…

凄く、安らいだ気持ちだった

……朝の光りが目に、入って来た

何時だろう?

時計を見ようとしたときだった

隆司 「!……ね、姉さん… …」

アリサ 「…ん…」
「あっ…隆司、大丈夫?」

隆司 「…な、何で?…」

姉さんが、隣に寝ていた

アリサ 「隆司、うなされて たから…」

隆司 「…」

アリサ 「もう、9時ね」
「熱は?」

姉さんの手が、オデコに

アリサ 「…下がったみたい ね」

姉さんの、パジャマの胸元から、
白い、ブラが見えた

アリサ 「ふぁ〜ぁ、まだ、 眠いわ…」

ベットに潜り込む、 姉さん

隆司 「…」

アリサ 「隆司も、もう少し 、寝たら」

隆司 「う、うん…」

…姉さんが、隣に居る…

アリサ 「寒くない?」

隆司 「ね、姉さん」

姉さんに、抱きしめられた
アリサ 「なによ、ずっと抱 き着いてたくせに」

隆司 「えっ?」

アリサ 「震えながら、抱き 着いてたのよ、隆司」

隆司 「…」

アリサ 「あったかいね」
「隆司」

姉さんの、身体の柔らかさが伝わって来る

……寝れる、わけ、ない…
アリサ 「なんか、安心する ……」

姉さんが、俺をぎゅっと、抱きしめた

姉さんの、胸の柔らかさが……

思わず、姉さんを抱きしめてしまった、俺

……

俺の、下半身は、完全に勃起してた

アリサ 「……」

隆司 「……」

………

何も、話さず、寝たふりをした俺…

姉さんは……

…爆睡してた……

隆司 「…」

枕元に、洗面器とタオル

…姉さん…ずっと、看病してくれてたんだ…

……

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