《MUMEI》 警察からの電話で、起きたのは、昼前だった …… 電話を終えた姉から、話しを聞いた 俺と揉めた3人は、逮捕された クラスメートの二人も 未成年だけど 自宅に帰れないらしい 完全な、逮捕だ 誠と、近藤と、マリは、依然逃亡中だと聞かされた アリサ 「身辺には、じゅう ぶん気をつけろだって…」 隆司 「…そっか…」 アリサ 「…写真…」 「回収出来ないかも、だっ て…」 隆司 「そんなぁ…」 アリサ 「…違う誰かが、脅 迫してくる可能性も、あ るかもだってさ… 」 隆司 「…」 アリサ 「…そんな顔しない の」 どんな顔をしてたんだろ?…俺… アリサ 「ある程度…覚悟は してたから…」 「私なら、大丈夫…」 「負けないわ…」 「こんな事、ぐらいで…」 隆司 「…」 ……… 気分転換だと言って、 姉さんが大掃除を始めた アリサ 「隆司、アンタ、大 丈夫なの?」 隆司 「うん、少し、身体動 かしたいんだ」 アンタ 「ムリ、しないでね 、」 隆司 「うん」 引っ越して来て、まだ1年も経ってないから 夜には、大掃除も、あらかた片付いた 隆司 「ふぅ、こんなもんか な」 アリサ 「そうね」 「隆司、大丈夫?」 姉さんが、オデコを触った 隆司 「冷たくて、気持ちい いや」 アリサ 「まだ熱、あるんじ ゃない?」 隆司 「大丈夫、身体、軽く なってきたし」 アリサ 「うん、顔色も、良 くなったみたいね」 隆司 「早く、これ、取れな いかなぁ」 アリサ 「明日、病院よね」 隆司 「うん」 アリサ 「もう暫く、我慢ね 、」 隆司 「そうだね」 アリサ 「綺麗に、治るとい いなぁ…」 隆司 「大丈夫だよ…男の顔 だから」 アリサ 「…」 ……… 簡単な食事をしてから 姉さんは、お風呂に入った 俺は、テレビを見ていたんだ テレビのニュースで 強盗が逮捕されたと言ってた コンビニを襲ったらしい 隆司 「近藤!…」 ……… アリサ 「…捕まったんだ」 隆司 「姉さん…」 姉さんが、風呂から上がってた アリサ 「…あと、二人ね」 隆司 「…」 姉さん、少し、恐い顔をしていた アリサ 「隆司、おいで」 「残り湯があるから、身体 拭いてあげる」 隆司 「い、いいよ、自分で 出来るって」 アリサ 「ほら、来なさいよ 、」 隆司 「姉さん…」 ……… 姉さんが、温かいタオルで、身体を拭いてくれた 隆司 「俺、もう、だいぶ元 気になったから…」 アリサ 「隆司に、何かして あげたいの…」 「ずっと、私を守ってくれ てたんだもんね」 「食事も、作ってくれて」 「何も…話さず…」 「一人で、解決しようと… …」 「こんなに、…怪我までし て…」 隆司 「姉さん…」 アリサ 「隆司に…感謝して る」 隆司 「…二人っきりの家族 じゃん」 「…もっと、上手に、解決 させたかったけど…」 「俺……」 アリサ 「私が、逃げてたか ら…」 「これからは、一緒よ」 「私も、戦う…」 隆司 「うん…」 ……… 前へ |次へ |
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