《MUMEI》
ドキドキの試着室!
.


………こんな感じの服、

どこかのアイドル歌手が着て、

テレビに出てたなぁ。



ぼーっと眺めていると、廉はなにを思ったか、いきなりそのブティックに入って行ってしまった。わたしも慌ててあとを追う。


ブティックの中に入ると、そこの店員が満面の愛想笑いを浮かべて、いらっしゃいませー♪とやたら高音で出迎えてきた。


「なにかお探しですかぁ?」


媚びを売るように言った店員に、廉はわたしを指さしながら、静かに答えた。


「そこのヘンな格好してるひとに、あの白いワンピース試着させて」



…。

……。

………はぁっ!?



いきなりの提案に、わたしはたまげる。


.

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫