《MUMEI》 「ロングじゃね〜じゃん!!」 「焦んな。 布石も必要なんだよ。」 ディフェンスに戻る市立工業。 「ピッ!!」 審判の笛が鳴る。 「なっ…」 リスタートを仕掛ける赤高。 市立工業はまだ戻りきれていない。 (やべっ…!!) キュキュッ!! ダムッ!! キュッ!! すぐに椎名が仕掛ける。 まだ戻りきれていないディフェンスの穴を付き、 あっさりと間を割る。 バスッ!! 「ナイッシューッ!!!!!!」 椎名のランニングシュートが決まる。 「ふむ…」 ディフェンスに戻りながら手首を確認する椎名。 「ユキヒロさん。」 「ん?」 「今日の俺は調子がいいと見えます。」 「…そか。」 ディフェンスに付く赤高。 …………… ザワ… 「…早いな。」 ザワ… 「センターの奴あんなに器用だっけ?」 ザワ… 「知るか。 まぁ… まずリスタートは警戒する必要あるな。」 ザワ… 3対1。 両チーム合わせて4点が入っているが、 時間はまだ2分50秒。 赤高の展開の早さが目立っていた。 前へ |次へ |
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