《MUMEI》

ザワ…


「審判よく見てたな。」


ザワ…


「あぁ。
こっからだと沖が勝手にバランス崩したように見えたわ。」


ザワ…


観客席のヤマトたち。


ザワ…


「今度の審判はいい審判みたいだな。」


ザワ…


「あはは!!そ〜ですね!!」


ザワ…


「いや理紗ちゃん?
海南にとっては笑い事じゃなかったかんね?」


ザワ…


「あっ…ごめんなさい…」


ザワ…


「しかしまぁ…
流れは悪くないみたいだな。」


ザワ…


「今のをファール貰えたのはでかい。」


ザワ…


「確かに。
攻め手に困ってたみたいだからな。」


ザワ…


「しかも…」


ザワ…


「7メートルだ。」


ザワ…




























ファールを取られたのは市立工業6番。


センターの選手である。


彼には警告(イエローカード)が与えられ、


赤高には7メートルが与えられる。



「ピッ!!」



バスッ!!



「ナイッシューッ!!!!!!」



これをユキヒロが決め、



5対3。



差は縮まらず。

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