《MUMEI》

慌ただしい年末だった

喧嘩じゃないけど
姉さんと、言い争ったのは
あの日の夜…

隆司 「じゃぁ、何で、俺と セックスしたんだよ」

アリサ 「あんな経験じゃ、 隆司が歪んじゃうでしょ」
「ちゃんとしたセックスを 知ってもらいたかったし」
「隆司の為って思ったから 、寝たのよ」

隆司 「俺は、姉さんを好き だから、…」

アリサ 「私も、隆司が好き よ、けど、姉と弟なの…」
「何度も過ちはおかせない わ…」

隆司 「過ち?…過ちなの? 」

アリサ 「……とにかく、エ ッチはもうダメよ」

「わかったわね!」

隆司 「……」

それとなく、アリサ姉さんを求めても、
上手にはぐらかされたから
抱きたいって言ったんだ…
そしたら、

こうなった…

気まずいまま、何日か過ぎたんだけど

姉さんが他府県の警察署までレクサスを、取りに行ったり

俺も、事情聴取やら、病院やらで、 別行動が多かったから

………

姉さんも、外出が多かったし…

…俺を、避けてるのかな?

12月30日

隆司 「今年も、後二日かぁ …」

洗濯をしながら、独り言

…姉さんの、下着だ…

じっくり見てしまった

……何やってんだ、俺…

ジーンズの中のモノが反応してた


アリサ 「ただいまぁ」
「隆司、手伝って!」

姉さんの声がした

大量に買い物して来たみたいだった

アリサ 「車にまだ、あるん だ、取って来てよ」

隆司 「うん…」

レクサスの鍵を受け取り、地下駐車場へ行った

レクサスは、業者に頼んで、点検と洗車、
室内クリーニングをしたって聞いた

車内の小物は、一つも無く
ムートンも、無くなっていた

大量の、スーパーのビニール袋を抱え

家に戻った

アリサ 「ありがと」

隆司 「何買い込んで来たの ?」

アリサ 「おせちとかね」
「外に出なくて良いように 、何でも買って来たのよ」
隆司 「……」

アリサ 「隆司、後お願い」
「夜には戻るから」

そう言って

アリサ姉さんは、また、外出したんだ

……

後お願いって…

俺に、重箱に積めろって事かなぁ…?

やりかけのキッチンを見て、
そう思った

……

元気になったのは、良いけど……

姉さん…

また、家事、放棄かな…

……はぁ…

……

姉さんが帰って来たのは、夜8時過ぎだった

アリサ 「あら、全部やって くれたの?」

隆司 「…うん」

テレビを見たまま
姉さんを見ずに、返事した
アリサ 「晩御飯、お弁当買 って来たよ」

「ケーキも買って来たんだ 食べようよ」

隆司 「 何でケーキなんか …」

姉さんの方を振り向いて、ビックリした…

長かった髪をバッサリ切って

少し茶色のストレートヘアーになってた

隆司 「姉さん……」

アリサ 「似合わない?」

隆司 「…ううん…」
「…ビックリ、した、だけ …」

アリサ 「隆司、食べよう」

………

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