《MUMEI》 賢いクー「わかった」 賢いクーはすぐに納得した。 「いい子」 キセノンは、そんなクーの頭を優しく撫でた。 …あら? キセノンは、ネオンを見た。 いつもだったら、ここでネオンが入ってくるのに ネオンは、何か考えている様子だった。 「ネオン?」 珍しくリアクションの無いネオンに、クーも気付いた。 「あ、…ごめんなさい。ちょっと、考え事」 ネオンが気になっていたのは、グリーン博士とエアーの関係だった。 研究熱心なグリーン博士 実験体の、エアー グリーン博士の思わせぶりな言動 エアーの変化 まさか、ね もし、仮にエアーがグリーン博士の実験体だとしても 手放す理由がわからない それに、仮に手放したなら、何故今更また関わる? 「何か、気になる事があるの?」 「ううん、あの二人そろそろどうにかしようと思って」 キセノンの言葉にネオンは 未だに争うアルゴンとエアーを指差した。 「そうね」 キセノンはすぐに納得してくれたが… 「…」 あれは、何か隠してるな クーは無言でネオンを見つめていた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |