《MUMEI》

それは、巨大企業を一代で築き上げた男の命が、灰のように真っ白に燃え尽きようとする瞬間だった――…。




館内放送から流れる密談が途切れると、場内には騒々しいざわめきだけが飛び交っていた――…。



J社長「!!!――………ッ!」



―――… ドサッ!



声にならないうめき声と、老齢の肉体が床に倒れる音は、敢えなく雑踏に掻き消される…。



だが、その瞬間を視野の片隅に捉えた記者の一人が叫んでいた…!



記者達「おい、社長が倒れたぞー!」



A常務「な!!何ィ!!?」



その声にアンパンマン常務は、眼を見開いて振り返った――…!

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