《MUMEI》 「えぇ〜ッ!!?」 市立ベンチが一斉に不満の声を上げる。 審判は大下に警告を与えた。 (触ってね〜だろッ!!) 大下は不満そうな表情を浮かべながら手を上げた。 シュートモーションに千秋は、 その場に倒れていた。 「ナイス千秋。」 起き上がった千秋に椎名が言った。 … ザワ… 「また警告か…」 ザワ… 「さすがに多いな。」 ザワ… 「そういう審判もいる。」 ザワ… 「けど今のは…」 ザワ… 「グレーだけど白に近いグレーだな。」 ザワ… 「こっからだと千秋が勝手にこけたように見えたけど…」 ザワ… 「中は混戦してるからよくわかんね〜な。」 ザワ… … 「ピッ!!」 審判の笛が鳴る。 赤高の7メートル。 シューターは峰田。 バスッ!! 「ナイッシューッ!!!!!」 あっさりとシュートを決め、 9対5。 タイムアウト明け、 先取点は赤高。 4点差へと突き放す。 前へ |次へ |
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