《MUMEI》 . 喧しく立ったわたしに、『彼』はゆっくり視線を流し、 眉をひそめる。 『彼』はなにかを思い起こすように、じーっと、オロオロするわたしの目を覗き込む。 その曇りのない瞳の輝きに、 わたしの胸は、高鳴った。 わたしはドギマギしながら、…あ、あの、と譫言のように呟いたが、どうしても言葉が続かない。 カァァッと顔が熱くなっていく。 ………なに!? なに、ナニ!? こういうときって、なんて言えばいいのッ!?どうすれば……ッ!! …。 ……。 ………ハッ!!そういえば! なんかの雑誌で、 『気になるひとと目が合ったときにはほほ笑みかけると良い』 …って書いてあった気がするッ!! . 前へ |次へ |
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