《MUMEI》

「七生さんってスキンシップ多いわね。特に木下二郎に。」

普段の何百分の一くらいにセーブしてたのに二郎に触りすぎていた?


「その次はマロージャーです、理由はお腹がちょっと柔らかいからです。」

上手く話逸らせたかな?


「パパには絶対に触らないで!」

嫁、俺に似てるな。
本当なら二郎と帰りたかったけど一旦会社でマロージャーと打ち合わせがあるらしくて嫁と帰る羽目に。


「マロージャーって人前で甘えさせてくれてるもんな〜羨ましい。俺も腕組んだり、内緒話を耳打ちしあったり、お互いにもたれ掛かって恋人繋ぎしたりしたいな。」

でもって信号待ちの合間にキスしたいな…………………………………………………………殴られるな。


「えっ、そんな物好きが世の中には居るの!」

恋人って言えよ。


「超絶美人に愛されてるんだからね。」


「美の基準って色々あるものね。」

励まされた……。


「ほ、本当だし!」


「はいはい。」

信じてくれない……。
悔しい、二郎に励ましてもらおう。

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