《MUMEI》
時計
 待ち合わせの時
私は時計を見ない事にしていた
時計をずっと眺めていたら時間が経つのが遅く感じられるから
だけどアナタと出会って、少し変わった
待ち合わせの時に、時計を見るのが癖になった
アナタがいつもきちんと時間どおりに来てくれるから
その時間丁度になるのが見たくて
そして
「今日も、時間丁度。お利口さんだね」
年下の私がアナタを褒める事が出来る唯一の瞬間が
とても楽しみになってしまったからだった……

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫