《MUMEI》

「さっきの6対6なんすけど…」



「うん。」



「俺たちのチームは1・5だったじゃないですか?」



「だね。」



「俺ユキヒロさんマッチアップしてたんすけど…」



「あぁ。」
(指示したの僕だから知ってるわ。)



「ユキヒロさん…
最近凄いんすよね突破の勢いが。」



「自信ついたんじゃない?


市内リーグで得点王になったくらいだし。


まぁいい傾向だよ。」



(僕の命令を無視したことは置いといてね。)



「それはいいんす。」



「?」



「けど…俺は…」



「ん?」



「俺はマンツーディフェンスが今の自分の武器だと思ってます。」



「うん。


それは僕も保証する。


1対1で千葉を押さえられる選手はそうはいないと思うよ。」



「…ホントにそうすかね?」



「は?」



「あの時…
ホントに千葉さんは本気だったんでしょうか?」

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