《MUMEI》 「どゆこと?」 「あの人は強引に抜こうと思えば抜けたんじゃないすか? いや… 千葉さんだけじゃなく猪狩さんも…」 「ばーか。」 「え?」 「強引に抜いたらファールの危険があんだろ。 特に千秋の場合はきゃしゃだし。 そういう選手は審判の情を引くからね。 千葉と猪狩はその辺の引き際をわかってるから勝負所以外は強引に攻めないの。 ユキヒロは今ちょっといい感じの調子だからなりふり構わず攻めたいだけだよ。 気にすることない。」 「そう…ですかね?」 「そうだよ!!気にすんな!!」 パンッ!! 両手を叩くクロ。 「さっ!!休憩終わり!!」 立ち上がるクロ。 「…はい。」 クロは体育館へと戻る。 「さ〜再開すんぞ〜ッ!!」 「う〜っす!!」 「次なんすか?」 「6対6だよ。」 「またぁ!?」 「セットの強化は必須!!」 「あ〜い。」 前へ |次へ |
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