《MUMEI》
成分分析表
それは、ネオンがネット仲間に栄養剤の成分分析を依頼し、その結果がネオンの手元に届いた日に起きた。


その時、既に栄養剤は残り僅かになっていた。


その間、クーは何度かエアーの『ちょうだい』+上目遣い攻撃に負けそうになったが


一応、毎日少しずつ、エアーに栄養剤をあげていた。

「で、結果はどうだったの?」

「一応、人体には無害だって」

「良かった」


クーは本当に嬉しそうに笑った。


それにつられるように、エアーもクーの隣でにこにこ笑っていた。


和むわー


ネオンはメロメロだった。


最近、エアーは、相変わらず口数は少ないが、よく笑うようになった。


「ちょっとその成分分析表、見せてみろ」

「ムサイわー」

「毎日会ってるのに今更なんだ!いいから見せろ」


失礼なヤツだな!知ってたけど


アルゴンは、ネオンから成分分析表を奪い取った。


「わかるの?アルゴン」

「栄養学は得意だ」

「けど、それと同じ栄養剤作るのはかなり難しいって、分析した人が言ってたわよ」


だから、アルゴンが見ても無駄じゃない?


そんなネオンを無視して、アルゴンは真剣に成分分析表を見つめていた。

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