《MUMEI》
可愛い二人
「これは…!」


アルゴンは目をクワッと見開いた。


「な、何よ」


その迫力に、ネオンは少し引いた。


「?」

「何?」


クーとエアーは揃って首を傾げた。


二人が似ているというより、最近はエアーがクーの仕草を真似ている場合が多かった。


それは、ネオンとキセノンがエアーに


「「どうしていいかわからない時は、クーちゃんの真似すればいいわよ」」


と、言ったからだった。


その理由は、ただ一つ


クーの仕草が、少年にしては


可愛いから


それだけだった。


「あーん、二人共可愛い!」

「話を聞け!」

「うぐ」


アルゴンは、クーとエアーに抱きつこうとするネオンの後ろ襟を引っ張った。


「ぐ、ぐるじ…」

「いいか。この成分分析表はな」

「…その前にネオン離したら?」


ネオン、首しまってるし


「ら?」


クーにつられてエアーもアルゴンを見つめた。


うお!可愛いな、何だこの生き物達は!


クーにだけでもメロメロなのに、エアーも加わり、その破壊力は倍増していた。


「じぬ、…」


ついでに、ネオンの首をしめる力も倍増していた。

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