《MUMEI》
保健室
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「うーん…骨、キテるな」
「…マジすか」
俺、左利きなのに
「病院行かなきゃいけないな。…誰か家の人、迎えに来れる?」
「今日…今日、は来れます」
俺は今
保健室で保健の先生と話してる
《誰か》は俺を支えながら保健室まで送って、ドアを開けてくれて。
そのあと居なくなった
…いや、俺が礼も言わず保健室に入っちゃったんだけど
で、取りあえず
動かないように応急処置してもらったんだ
痛みにも
なんか慣れてきた
「じゃ、家の人の電話番号…」
と先生
その後、保健の先生に電話してもらって
…でも、待ってる間は暇なわけで
先生はどっか行っちゃったし…
俺は保健室から出た
そしたら
「あっ。怪我大丈夫…じゃないか」
壁に寄り掛かってる
《誰か》が居た
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