《MUMEI》
社長の行動
「さて、これで、今後の事が決められるな」


出張と言う名のただの旅行準備を秘書に頼み、社長はニヤリと笑った。


クーが休む理由は


クーが社長に言ったのは


『急で申し訳ありません。得意先の御婦人が、美容効果が高い空気を御所望なので、南国地域に行きたいのですが…』


というもので


エアーの事は一言も言っていなかった。


社長が真相を知ったのは、以前からライトのコートに付け続けている盗聴機の


キセノンとライトの会話からだった。


そして


グリーン博士や助手がエアーを消そうと動くのも


社長の計画通りだった。


何故なら社長は、それにより、ある事を確認したかったのだから。


それは、エアーの事ではなくて


エアーと一緒にいる


クーについてだった。


どちらにしても、今二人に死んでもらっては困るな…


危険な目にはあってほしいが、死んでは困る


自分の為に


そして、息子のオゾンの為に


社長はその日、自分が信頼するSPに密かにエアーとクーを尾行するよう命令し


旅行先へ


自分が所有する別荘へと旅立った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫