|
《MUMEI》 俺と姉さんは 引っ越しをしたんだ 以前、親父が使ってた 倉庫兼、書斎がある ３階建ての小さな建物だ 築２０数年の汚い建物だけど 鉄筋コンクリート作りだから、リフォームすれば 住めなくはない 今は、以前住んでた家から持ち出した荷物に埋もれてるけど 新しく建てるマンションに住む予定だから しばらく此処に住む事にしたんだ アリサ ｢片付けながらにな っちゃうけど、いいわよ ね｣ 隆司 ｢そんなのは構わない んだけど…｣ ｢姉さん、マジ？…｣ アリサ ｢…マジよ…｣ 隆司 ｢そっか…｣ ｢わかった、なら、協力す るよ…｣ アリサ ｢…うん…｣ 隆司 ｢そのかわり…｣ ｢中途半端はできないよ｣ アリサ ｢もちろんよ｣ ｢キッチリ、ヤルわよ…｣ 姉さん、本気なんだ なら、 どこまでも、付き合うだけだ 急な引っ越しだったけど 寝る場所ぐらいは確保出来た かび臭く、埃っぽい部屋だったけど 翌日、俺は姉さんに言われた物を準備しに 車で出掛けたんだ 姉さんは、新しく建てるマンションの打ち合わせを 業者としてる 姉さん なにかが変わったんだ 仕返しをするなんて… 姉さんが、 人を罠に掛けるなんて… 俺はどうなんだろう？ 確かにビックリはしたけど、 嫌じゃない むしろ、仕返ししたかったのかも 近藤達が、逮捕されてる今 仕返し出来るのは、 中村と真樹だけだもんな… 俺的には、誠に仕返ししたかったけどな… 前へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |