《MUMEI》

ザワ…


「なんだあいつ?
妙なシュートモーションの割りに球はぇぇな。」


ザワ…


試合を観戦する聖龍高校。


峰田のシュートを見た井川が呟いた。


ザワ…


「なんだ?
何かやってんのか?」


ザワ…


鈴木も違和感を感じていた。


ザワ…


(あれは逆回転だ…)


ザワ…


峰田のシュートの正体。


直にそのシュートを見た阿久津は知っていた。


魔球逆回転を。


ザワ…


(おしえてぇぇぇ…)


ザワ…


阿久津はチームメイトにそのシュートの正体を伝えたかったが、


部活をサボって参加した試合で見たことを恐れそれを話すことができない。


しかし、


ザワ…


「…トップスピンか。」


ザワ…


奥本が呟いた。


ザワ…


「おま…!!
何で知ってんだよッ!?」


ザワ…


その発言に驚く阿久津。


ザワ…


「打ち方がだし、
何よりも普通に見えた。」

ザワ…


「この距離でか!?嘘だろ!?」


ザワ…


「嘘じゃね〜よ。
つか何で知ってんだよってことはお前知ってたのかよ。」


ザワ…


「ゔ…」


ザワ…


言葉に詰まる阿久津。


ザワ…


「さてはお前…」


ザワ…


ゴクッ…


息を飲み、


冷や汗をかく阿久津。


ザワ…


「お兄さんから聞いたな?」


ザワ…


「えっ…」


ザワ…


一瞬思考が狂う阿久津だが、


ザワ…


「そ…そうそう!!
う…ウチの兄貴赤高出身だからさ〜!!」


ザワ…


ここぞとばかりに奥本の言葉に便乗した。


ザワ…


「やっぱりな〜。
俺に隠し事はできね〜んだよ!!」


ザワ…


(ば…バカで良かった…)


ザワ…

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