《MUMEI》 「ピッ!!」 審判の笛が鳴る。 「返すぞッ!!」 市立ボール。 「センターオッケーッ!!!!」 「サイドいいよ〜ッ!!!!」 声の出る赤高ディフェンス。 千秋が抜けた為ディフェンスの形は再び6・0。 中を固め突破を防ごうという策だ。 しかし、 (…?) 市立はそれまでのように積極的に中を攻めようとはしない。 … 赤高ベンチ。 「ふふふ…」 不気味に微笑むクロ。 「?」 ※千秋。 「?」 ※佑香。 「?」 ※安本。 不思議そうな表情を浮かべるその他ベンチメンバー。 「このセリフ一度言って見たかったんだけどさ〜。」 「?」 ※千秋。 「?」 ※佑香。 「?」 ※安本。 「オホンッ!!」 うそ臭い咳払いをするクロ。 「あ〜、あ〜、」 今度は喉の調節。 (早く言えよ…) その他ベンチメンバー全員が同じことを考えた。 「お前はもう死んでいる…」 「…」 ※千秋。 「…」 ※佑香。 「…」 ※安本。 沈黙が流れるベンチの中で、 クロは1人得意気な顔をしていた。 前へ |次へ |
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