《MUMEI》 赤高ベンチ。 「だ〜っはっは!!!」 盛り上がるベンチの中でクロは得意気に笑っていた。 「なんて…なんて… なんッて!! 天才すぎるんだ僕はッ!!!」 自分に酔いしれていたのだ。 「どゆことすか?」 千秋が尋ねる。 「ふふふ… 千秋投入のタイミング… 向こうのミスの誘い方… そしてトリッククロス… こんなに作戦通りにいった試合は久々だッ!!」 クロの言葉の真意はわからなかったが、 千秋は少し嬉しくなった。 この時時間は19分。 まだ試合の3分の1程度しか時間は経過していなかったが、 千秋はクロの態度から勝利を確信した。 … 「1本行くぞッ!!」 (あれっ…?) 市立の攻撃はまたも不発に終わり、 ボールは赤高。 (何で…) 攻撃に異変が起こる。 (何でポジション代わってんだ…?) 普段ならセンターは椎名。 しかし、 この時のセンターはユキヒロ。 椎名が左45である。 (何仕掛けて来るつもりだ…?) 前へ |次へ |
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