《MUMEI》 . わたしは怒りがおさまらず、ふざけんなッ!!と、また声を荒げる。 「あんなヘンテコな格好のままデパートに連れていって、今度はこんなメルヘンチックな服着せて、嫌がらせのつもり!?」 まくし立てると、廉は、一度瞬いた。 それから、 「だから、嫌がらせじゃねーって。『特別待遇』だって、何回言えばわかんの?」 と、あっさり否定したのだ。 ………はぁっ!? わたしは目を剥いて、なんでよッ!!と叫ぶと、廉はニヤリと笑う。 「この俺に直々に連れ出されて、デパートで俺の金使って買い物して、しかもパーティーにまで参加出来て」 どうだ、うれしーだろ!と、のうのうとつづける。 わたしはア然とする。まったくもって、意味がわからない。 . 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |