《MUMEI》
南国に到着
「アッチー!」

「まぁ、南国だからね」

「ね」

「エアーも初めてだろーが!」

「うるさいよ、アルゴン」

「よ」


ただでさえ、注目浴びてるのに


この国の人間は基本小麦色の肌と、茶色の瞳


それに、燃えるような赤い髪をしているのが特徴で


いくら、空港にいるといっても


異国人である三人はかなり目立っていた。


特に、この二人がなぁー…


クーが以前この国に仕事で一人で来た時は、これほど注目されてはいなかった。


いくら仕草がどんなに可愛いらしくても


中身が優秀な空気屋でも


あくまでも、クーの見た目は平凡そのものなのだ。


それに比べ


世界でも滅多にいない緑の目をネオンに言われ、黒いカラーコンタクトで隠したとはいっても


エアーは文句無しの美少女で


アルゴンは


入国チェックでマフィアかと質問されるほど、人相が悪いのだ。


やっぱりネオンについてきてもらえば良かったかな…


クーがため息をつくと、エアーはすぐに深呼吸を始めた。


それは既に慣れた行為だったが、周りは更に不思議そうにその光景を見つめていた。

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