《MUMEI》 落日のジャム食品/\/\/\/\/\/\/\/ ―――…CM中。 ―――…ガシャンッ!! 真っ暗な執務室に、ガラスの砕ける音が響き渡る! 備え付けの大型テレビに、高価なバカラのグラスが投げつけられた音だった。 み塵になったクリスタル片が飛び散り、コニャックのしぶきがワイド画面を薄らと琥珀色に染めてゆく…。 A常務「ハァ…ハァ…。」 常務は肩を弾ませ、アンパン形の顔をアルコールに浸したように真っ赤に染めていた。 その紅潮は、酔いのせいなのか、それとも怒りのせいなのか…? あるいはその両方か――…。 前へ |次へ |
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