《MUMEI》

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………はぁ!?



「なにしてるんですかッ!?」



わたしはびっくりして、つい大声をあげてしまった。

わたしの叫び声に、『彼』も振り返る。

目が合った。

やっぱり、邪気のない澄んだ瞳だった。

『彼』の端正な顔立ちにドキドキしながらも、わたしは言葉をつづける。


「そっ、そんなに入れて、どーすんですかッ!?お賽銭は25円が相場って決まってるんですッ!!」


まくし立てた言葉に『彼』は不思議そうに眉をひそめる。なに言ってるんだ、と言わんばかりの表情だ。



………あれ?

わたし、変なこと言った??



オロオロとしてしまった。


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