|
《MUMEI》 . …。 ……。 ………。 『コマイヌ』？？ って、『狛犬』のこと？？ 不思議に思いながら、わたしは鳥居の両脇にある狛犬の石像を指さし、あそこにありますけど…と言うと、 なぜか『彼』はビックリしたようだった。 「アレが『コマイヌ』！？」 信じられない！といったように大声で騒ぎ出す。整然と対になって座っている狛犬に駆け寄り、ひとつずつ、じっくり観察するように見つめていた。 「…明らかに『イヌ』じゃないよね？モンスターみたいなのに、なんで『コマイヌ』っていうの？？」 理解出来ないッ！？と苛立ったようにため息をつく。 ………なんなの、このひと。 ちょっと、 てか、カナリおかしい？？ わたしはちょっと、ひいた。 . 前へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |