《MUMEI》

「行くぞ〜ッ!!」



ボールは赤高。


再び異変が。



(また…)



ポジションが変わっていた。



センターに峰田。


左45に椎名。


右45にユキヒロである。



(どういう意図が…)



キュキュッ!!



ディフェンスに考える暇は与えない。


峰田が1対1を仕掛け、



シュッ!!



ユキヒロへパス。


ユキヒロから関谷、


関谷からユキヒロ、


そしてユキヒロから峰田へ。



キュキュッ!!



走りながらボールを受け取り仕掛ける峰田。


後ろには椎名が回りこんでいる。



ヒュッ…



後ろの椎名にパスを出す峰田。


センター45のクロスだ。



























ザワ…


「成長したのかあいつは?」


ザワ…


観客席の桜井が呟く。


ザワ…


「えっ?」


ザワ…














(見せてみろ。)




























ボールを受け取った椎名は、


峰田を壁にはせず、


そのままユキヒロ(右45)側へと走る。



ダッ!!



そして椎名は跳ぶ。


流れるように、


流れるように、













バスッ!!













ロングシュートを決める。












「ナイッシューッ!!!!!」



沸き上がるベンチ。



17対6。



赤高の勢いは止まらない。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫