《MUMEI》
当主、朝食
現在8:45




チリ〜ン、チリ〜ン、
「ルワン様ー朝です起きてくださぁい」





一人の女マイドが
寝室に入ってくる…


「ルワン様?」


「うるさい、起きている」



キングベッドからのっそりと

ダルそうに起き上がるのは






この物語の主人公

ルワン・ロベスニーニ









14歳の時父親が他界し
15歳でロベスニーニ家の当主になった






親族は病気がちな母マリアと

9歳の幼い妹アンジェラだけだ









「おはようござます。朝食ができましたルワン様」


「…………あぁ」

「それでは、お着替えを手伝…「アップルパイか?」」


「………はい??………」

「だから、朝食はアップルパイなのかと聞いているんだ」


「…い、いえ、ちがいます」「アップルパイが食べたぃ、それにしろ」


「あの、朝食なのでもう少しアッサリとしたもののほうがお口に入りやすいかと……「僕は低血圧なんだ、糖分を取りたい。それにアンタに指図される覚えはないんだか」



深い緑色の瞳で
メイドを軽く睨む







「す、すみませんッ!!すぐに用意をしますんで!!」


「あぁ、頼む」






メイドは慌てて走っていく…







「はぁ、朝は苦手だ」







ルワンは眉間にシワをよせ
呟いた………

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