《MUMEI》 変態、密偵「お父様〜お父様〜!」 なんだこれは… 「あぁ、ルワンがどうしたんだ?」 「見てください!今日のテスト100点を取りました!」 「凄いな、ルワン」 これは僕と……… 「えへへ」 「だかな、ルワン」 「??」 「お前は、俺にとって…」 小さな頃の記憶が… 「もぅ、よう済みだッッ!!!」 ハッキリと……… がばぁっ! 「ハッ、ハッ、…………っくそ、何でこんな夢を今更……仕事の最中寝てたかのか」 いやに鮮明だったな… 「……………喉、渇いたな」 そう言って机の横に置いてある 呼び鈴を鳴らす すると30秒もしないうちにメイドがやって来た 「どうされました、ご主人様よぉ」 それは赤髪ショートの偉そうげなメイドだった 「チッ、寄りによってアークリィーか」 「あぁ!?なんだ、何か不満がおありか?ご主人様ぁ〜」 「はぁ…少し喉が渇いた。甘めのレモネードを頼む」 「承知しましたぁ〜」 そう言って立ち去ろうとした瞬間、ルワンが 「お前が作るなよ、お前は持ってくるだけでいぃ」 「はぁ?何で」 「お前の作り出したものは全て毒物になるからな」 「うるせぇ!潰すぞ!!」 足で重厚なドアを 勢いよく開き出ていく 「レディのすることじゃないな。いや、アイツは女ではなかったなマウンテンゴリラだ」 少し笑って高層ビルになっている書類に 一枚一枚目を通す それから6分後…。 「遅い」 「仕方ねぇだろ!ここから給湯室までどれくらいあると思ってんだ!!」 「敬語がなってないぞ」 「アンソニだって敬語じゃねーだろ」 「お前は度か過ぎる」 「チッ…」 レモネードを一口飲む 「最近はどうなんすか」 「…何がだ?」 「裏仕事」 「あぁ、まだ目だった動きは見られないな、脱獄した囚人がいると小耳にはさんだりはしたが」 「!!じゃあ!」 「ダメだ、あれくらいは、警察の範囲だ」 「チッ…」 「それよりも、囚人より気になる人物がいる」 「…誰だよ」 「………シュール子爵だ………」 「はぁ!?シュールって、アイツ今日の晩餐会に」 「あぁ、来るな」 「何でそう思うんだよ」 「舞踏会で一回だけ話したことがある。まぁ挨拶程度だがな。その時は変態だとはしらなかったが、なにか引っ掛かる感じはしてた。変態というのが囁かれたのも、ある噂が原因だ」 「…噂?」 「あぁ、可愛いものを見つけると持ち帰って愛玩コレクションとして、屋敷の地下に飾ると……」 「!!!」 「それは、男女関係ないらしい」 「……ド変態……」 「まあな」 「そんなヤツほっといていいのか?」 「まだ噂程度だ確信がない。動くに動けないだろ…だから、ロイ!!」 パチンと指を鳴らす すると……… 「はいはいはい、お呼びで?」 「ギャァァァァア!!」 天井から全身黒の男が いきなり現れた 「今話していた奴の屋敷に密偵にいけ」 「今から??」 「当たり前だ」 「報酬ガッポリ貰うよ」 「…わかった」 ルワンは渋い顔でそう言うと ロイはすぐさまいなくなった……… 前へ |次へ |
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