《MUMEI》

            :
            :



―――…どのくらい嘆き続けただろうか…?



―――… コン・コン!


鰹節マン「…常務……常務?」



うっすらとアンパンマンの眼が開く――…。



いつの間にかまどろみの中に落ちていたアンパンマンを戻りたくない現実に連れ戻したのは――…



…木製のドアをノックする渇いた音と、ドア越しに呼びかける鰹節マン課長の声だった。



アンパンマンは、酒が抜けずガンガンと痛む頭をひと捻りする。



A常務「…ん?…なんだ…?」



そう応えると、課長はドアを開けて執務室に足を踏み入れた。



鰹節マン「…失礼いたします。



………あのぅ…………。」

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