《MUMEI》

鰹節マン課長は、言い出し難そうに口籠っていた。



A常務「…なんの用件だ…?」



アンパンマンは酒で真っ赤に腫らした目で、萎縮する部下をひと睨みすると――…



鰹節マン「いや、その……警察の方がお見えになっています……。」



ようやく課長の口から告げられた用件に、アンパンマンは顔を歪めた――…。



どうやら出頭要請のようだ。



A常務「まず礼状があるのか確認しろ…。


“任意”なら、後で伺うと伝えておけ…。」



アンパンマンは軽く舌を打つと、厄介払いするように課長に命令する。



鰹節マン「いや……しかし…。」



会社の対外的な窓口としての責務を負う鰹節マン課長は、申し訳なさそうに上司に食い下がるが――…。

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