《MUMEI》
ほのぼの時間の終わり
エアーが僕の為にそこまでするなんて

もしかして、エアーも僕を好き、とか?

でも、エアーの好きは、僕と同じ好きかわからないし

でも、でも…

僕の為に、笑ってくれるのは、嬉しいな


クーは控え目にそう思っていた。


ここにもし、ネオンがいたら


『好きに決まってるじゃない!二人は両想いのラブラブよ!ほらクーちゃん、もっと積極的にイチャイチャしちゃいなさい!エアーちゃん嫌がらないから』


位の事は言いそうだが


残念ながら、ネオンは今回ここにはいない。


いるのは


俺は、空気だから余計な事しねーし言わねーぞ!


そう固く誓うアルゴンだけだった。


にこにこするエアー


真っ赤になるクー


空気に徹するアルゴン


何ともいえない状況を終わらせたのは、コロナからのメールだった。


クーはそこにあった指示通り、エアーとアルゴンを連れてホテルのレストランに向かった。


「楽しみだな!夕飯」

「み」

「そ、そうだね」


大丈夫かな、アルゴン…


南国料理を一度経験しているクーは、不安げにアルゴンを見つめていた。

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