《MUMEI》
南国の夕食
夕食


エアーの目の前には、カラフルな飲み物がいくつも並べられていた。


「…?」

「クルクルの実は、明日じゃないと手に入らないけど、ここでしかとれない果物のジュース、いろいろ集めてみたの。

よかったら、飲んでみて。

残してもいいからね」


首を傾げるエアーに、フレアが優しく説明した。


あれは皆美味しいし、大丈夫だよな


安心するクーのところには、南国料理の中でも比較的食べやすい食事が置かれた。


そして


『好き嫌いねーから適当によろしく』


と、メニューも見ずにコロナとフレアに全て任せたアルゴンの元には


「な、何だよこれは!」


南国のかなりマニアックな料理が来ていた。


あぁ、やっぱり…


南国の果物は、見た目は派手だが基本的に美味しい


それは、野菜も同じだった。


ただ、問題は


この国の人々は、人間以外のあらゆる動物を食べる、という事だった。


特に、好物とされるのは爬虫類や昆虫類で


今、アルゴンの目の前にあるのは


黒トカゲ・黒サソリ、そして


異様に大きなゴキブリの丸焼きだったのだ。

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