《MUMEI》
恋をしたらしい
-






申し訳ない気持ちでいっぱいだ





「なんか…ゴメンな」

「いいや、佑二は悪くない。…こんな良い奴だと思わなかったし」

「へ?」



…俺は秀一にまだ、


「何も、してやってねーじゃん」


「沙季から聴かされた話と」


秀一は笑った


「雰囲気で、さ」



「さ、サンキュー。」


「恋愛ってのは、不思議だよな」

「そうだな」











ああ、ダメだ









俺はどうやら、この笑顔に







恋してしまったらしい














雨は一向に止まない







…俺が止まない事を望んでいたから、

では無いだろうけど








止む気配は、まだ無かった

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