《MUMEI》
ドS、レッスン
「は〜い、違う最初から」


「え、えーっと…」







ここは食事室

広いスペースに長く白いテーブルが
ドンと置いてあるだけのシンプルな空間







「そんなぎこちない食べ方、シュール子爵に失礼だから。はいもう一度」


「えっと、外側の方から…」

「はい、ダメー。持ち方違ーう」



その空間でテーブルマナーを特訓中のアークリィーとアンソニ





「ちょっと、これはヤバイどんくらいヤバイかってマジヤバイ」

「うっせーな!こっちだって必死なんだよ!潰すぞッ!!」


「あーもう、言葉使いはおしとやかに、いいかい?今日はルワンさんの親族になるんだ、つまり君の地位はただのメイドが貴族のレディーになる。てことはテーブルマナーは当然のこと、勉強、縫い物、趣味ていどに乗馬、ピアノやウ゛ァイオリンなどの音楽ようそも必要になってくる。けれどそれをあと数時間でマスターするのは、まぁムリだよね?だからせめて、テーブルマナーと言葉使いくらいはマスターしてね」



「マ、マシンガントークだな」


「わかった!?」




アンソニの顔が悪魔みたいになる




「は、はぃ…」






「よ〜し、それじゃあもう一度」








いやだぁぁぁ
少しくらい休みてぇ

……どうやって言い訳して抜け出そうか…





「あのさ…アンソニ」

「何?」

「トイレ……いってきてもいいか??」



「…………うん。いいよ」






よっしゃぁぁあッッ!!!






勢いよく立ち上がった瞬間





「ただし」
「??」


「逃げんなよ?」




またもや黒い悪魔のような笑み


「は、はは。わかってるって」



チッ…バレてたか





「あと」
「また!?」


「トイレ、ぢゃなくゲストルームだ。言葉使いをちゃんとしろといったばっかじゃん」


「す、すみません」









ルワンが言うようにアンソニはSだった…



「5分以内に帰って来いよ、もし遅れたら腕立て伏せ300回だ……本気でやらせるからよろしくね♪」






訂正。ドSだ(怒)

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