《MUMEI》 ―――… ガチャ …。 ほどなくして応接室のドアが開閉する音が響いた――…。 A常務「メロンパンナちゃん…。」 訪れた男はアンパンマンだった。 メロンパンナはソファーから腰をあげ、おずおずと頭を垂れる。 それは、親しき間柄でも礼を尽くそうとする、夜の女ならではの佇まいだった。 M菜「アンパンマン…。」 二人は名を呼び合った後、暫し沈黙に陥った。 A常務「――――……。」 M菜「――――……。」 アンパンマンとメロンパンナの視線が重なり合うも、二人は罰が悪そうに口籠らせることしかできなかった。 前へ |次へ |
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