《MUMEI》

ジャム食品が影で行っていた悪事は、既にメディアによって世に暴かれている。



その事実は、目の前に佇む女性の耳にも入っている筈である。



アンパンマンは、メロンパンナの潤んだ瞳から視線を外し、その口から軽蔑の言葉が発せられるのを覚悟した。




しかし―――…



M菜「今日は……大変だったわね…。」



メロンパンナは、穏やかな口調で一言だけアンパンマンに告げると、静かにソファーへと腰を降ろした。



A常務「あぁ…。」



アンパンマンは、思いがけず優しい声に救われ、目頭が熱くなる感覚をおぼえた――…。

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