《MUMEI》

『…それで、貴方は
博士の研究を引き継
ぎ、花を作り続けて
いるんですね。』


『はい、私の中の博
士と共に…ね』

ユウリは、少し複雑
そうな顔で頷いた。


…同化して1つにな
れた嬉しさと…

…もう二度と触れ合
えぬ寂しさと…


ーねぇ、博士?ー

果たして、私は幸せ
なのでしょうか?


ユウリは、自分の中
の博士に、人知れず
問いかけた。


そんなユウリの様子
を見ながら、ショウ
は先程ユウリが言っ
た言葉を思い出して
いた。


『あの、ユウリ先生
?花の目的は、優秀
な人間の遺伝子の存
続でしたよね?』


『はい、そうですが
何か?』


『私が、夢視に白を
与えたのは、ボディ
ーガードの為だった
筈ですが…?』


ユウリは、クスリと
笑いショウを見た。

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