《MUMEI》
陛下
『ショウ様、夢視様
も要人のお1人だと
お忘れですか?』


『まさか…』
ショウの顔が曇る。


『夢視の称号通りの
戦を夢で操る、《夢
視の碧眼》…立派な
遺すべき遺伝子です
ね。』


『しかし、アレは…
戦でしか力を発揮し
ない。この平和な国
には、もはや必要な
いはずでは…』


『平和?確かに今は
そうですが、四方を
他国に囲まれるこの
国は、いつ戦に巻き
込まれても不思議で
は無いはず…』


ユウリは、ショウを
見ながら言葉を続け
る。


『それを見越したか
ら、国王陛下はアナ
タの頼みを受けたの
では無いですか?』


…うっ、確かに。
あの陛下が、この国
に無益な事をする筈
がなかった。


しかし、では、あの
俺への条件は……。


顔色の悪いショウに
ユウリは声をかける

『ショウ様?何か?
陛下に騙されでもし
ましたか?』

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