《MUMEI》

「んじゃ早速質問、さっさって答えろよ。挿乙女は進路どう考えてる?」


華香は胸ポケットからシャーペンを出すと名簿に何か書いていった。


「まだ何も」


「高校行きたい?」


「金かかるし、もし私立なんか行ったら私の家終わるし行かなくてもいいかなって思ってる」


「でもよぉ今どき中卒って雇ってくれる所少ないんだぜ。それから体は売るなよ?」


「売らねぇよ」


「そうか安心した」


華香はニヤリと笑った。

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