《MUMEI》

M菜「…………。」



強い男が吐露する弱音に、メロンパンナの目から憐れみの情が滲んだ。



アンパンマンは吸いかけの煙草を灰皿に預ける――…



そして大事な話を切り出す前兆のように小さく深呼吸を入れると、静かに語りかけた…。



A常務「罪を償ったら――…


あの頃のように、小さな町のパン屋さんに戻って出直そうと思うんだ…。」



M菜「…そう………。」



メロンパンナは、静かに聞き入るだけだった。



アンパンマンは、そんなメロンパンナの瞳を真っ直ぐに見つめた。



全てを失う前に、想いのたけを伝えるために――…

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